9日のロンドン市場でユーロドルは伸び悩む展開となった。先週の木曜日と金曜日の下落幅は合わせて500ポイントほどに広がったこともあり週明けは買い戻しが優勢となっているが自立的反発の域を脱していない。1.4440台まで一時上昇したものの1.43台後半に押し戻され、その後も1.4400を挟んで小動きに推移している。先週金曜日のユーロ急落を導いたギリシャのユーロ圏離脱報道に関しては週末、本日と各国当局者などは躍起になって否定しているが、債務再編問題も含めて市場参加者は神経質になっておりユーロは下に振れやすい状況が続きそうだ。
ドル円は80円台後半で緩慢な状態が続いた。本日はこの後のNY市場も含めて取引材料に乏しく積極的に売買をする向きは少ないという。
◆資源国通貨はしっかり
本日はNY金先物や銀先物を中心に商品相場が上昇していることもあり、豪ドルやカナダドルといった資源国通貨は堅調に推移した。豪ドル円は86円台後半と本日の高値圏で横ばいに推移し、カナダ円も83円台後半で底堅く推移した。
Klugアナリスト 鈴木信秀