中国・上海でPCR検査の列に並ぶ人たち(資料写真、2022年7月7日、写真:ロイター/アフロ)

(山田 珠世:中国・上海在住コラムニスト)

 7月11~12日、上海市で1カ月遅れの高校入試が行われた。同市が4月から2カ月にわたり実施したロックダウンを受け、もともと6月だった日程を1カ月先送りしたのだ。

 中学3年生は受験日の1カ月前から登校が再開され、入試前の復習や準備にあてられた。とはいえ、ロックダウンという非日常な生活を送りながらの3カ月に及ぶオンライン授業を経た後であり、受験生の不安の大きさは想像するに余りある。

 さらに今年は「中考改革(高校入試改革)」の初年度だ。試験問題の科目や構成が大きく調整されたことから、過去の入試の水準などを基準にできず、もともと不確定要素の大きな入試だった。

 筆者の子どもも受験生である。登校が再開された後は、家族全員が緊張に包まれた1カ月を過ごした。上海はロックダウン解除後もあらゆる場で規制が続き、陽性者や濃厚接触者にはこれまで同様の隔離措置が採られたからだ。