(羽田 真代:在韓ビジネスライター)
新型コロナウイルスの規制が緩和されたことにより、韓国を訪れる日本人観光客が徐々に増え始めた。
韓国にやってくる日本人の目的は様々で、ただ単に韓国グルメやショッピングを楽しみたいという人もいれば、友人や2年半遠距離だった恋人に会いたいという人もいる。筆者の韓国人の友人の元にも既に日本人が会いに来ていたし、日本にいる知り合いが何人か7月末から8月にかけて訪韓を予定している。
訪韓する日本人の中には、韓国の皮膚科や整形外科に通うことを目的とする人も少なくない。日本で施術を受けるよりも安価だし、ついでに観光も楽しめるから女性にはもってこいのプランだ。整形後の痛々しい顔で街を歩いても、整形が蔓延している韓国は日本と違って白い目で見る人も少ない。
規制緩和によって日本人の訪韓が増えたことから、ソウル江南区が早々に日本医療観光客の誘致に乗り出した。ただ、この動きに対して、江南区民から「逆差別だ」と反発する声が上がっている。
江南区庁は7月5日から8月末まで、日本人患者に人気の高い整形手術、皮膚治療、漢方治療などに最大57%の割引特典を与えると発表した。
江南区から発表された広告には、「江南サマービューティーキャンペーン/今年の夏は江南でお得にキレイになろう!」とある。公式インスタグラム(@medicalgangnam_jp)をフォローし、江南メディカルツアーセンターの公式ホームページから診療相談依頼書を作成すれば、専門コーディネーターによる通訳費用が無料になり、人気の施術が最大57%割り引きになるそうだ。
このキャンペーンに腹を立てたのが江南に居住する女性だ。