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「ウェルビーイング」という新しく大きな潮流は、日本人のライフスタイルをどのように変えるのか? また、それに応じてどんな新しい産業や市場が生まれるのか? 消費者目線で社会トレンドをウォッチし続けてきた統合型マーケティング企業、インテグレートの藤田康人CEOが考察していく。(JBpress)
WHO憲章の前文に書かれていること
昨今、いろいろな場面で「ウェルビーイング(Well-being)」という言葉を目にすることが増えました。ウェルビーイングとは一体何でしょうか?
2018年に大阪府が作成した「2025日本万国博覧会」基本構想案では、大阪万博の趣旨として「世界中の人々がよりよく生きる(well-being)ための提案を集め、新たなモデルとして広く世界に発信」と記されています。このように「ウェルビーイング」は、意味合いとしては“これからの時代・社会における新しい幸せの形”として用いられるケースが多いように見受けられます。
「ウェルビーイング」とは、直訳すると「幸福」「健康」という意味があります。ウェルビーイングの定義としてよく引用されるのが、WHO憲章の前文の次の一節です。
“Health is a state of complete physical, mental and social Well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
《健康とは、「病気ではない」とか「弱っていない」ということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。》
(日本WHO協会仮訳)