フェイスブック イメージ(写真:ロイター/アフロ)

 米フェイスブックは3月31日、サービス内に表示される投稿を容易にコントロールできるようにすると明らかにした。ニュースフィード画面内の目立つ場所に「フィード・フィルター・バー」と呼ぶ設定項目を用意し、投稿を時系列順に表示したり、お気に入りに登録した友達や公開ページの投稿を上位に表示したりできるようにする。

 Android用アプリでは3月31日にこの機能を導入した。米アップルのスマートフォン「iPhone」用アプリでは今後数週間のうちに導入するとしている。

 フェイスブックは自社のSNS(交流サイト)プラットフォームで偽情報やヘイトスピーチ(憎悪表現)を拡散しているとして非難されており、そうした批判をかわす狙いがあるとロイターは報じている。

投稿表示の制御を容易に

 フェイスブックのニュースフィードでは、同社のアルゴリズム(計算手法)により、友達やページ、グループの投稿の中で人気のあるものが上位表示される。米CNBCによると、これまでも利用者は最新順に表示したり、お気に入りの友達の投稿を優先表示したりできた。だが設定が煩雑だった。「フィード・フィルター・バー」では分かりやすくなるという。

 また同社は、投稿がフェイスブックのアルゴリズムによって表示される理由も明示する。現在、広告の右上ボタンをタップすると、「この広告が表示されている理由」項目が表示され、なぜ自分がターゲットになったかを知ることができる。これと同様に他の利用者の投稿についても表示理由を示すとしている。

コメント制限も導入

 フェイスブックは、コメントできる利用者グループを個々の投稿ごとに選択できる機能を追加することも明らかにした。自分の投稿の右上ボタンを押すと画面が現れ、「投稿を編集」や「共有範囲を編集(プライバシー設定を編集)」といった項目が表示される。この画面に「この投稿にコメントにコメントできる人」を追加し、「公開」(すべての利用者)、「友達」、「あなたがタグ付けした人やページ」のいずれかを選択できるようにする。