(山田 珠世:上海在住コラムニスト)
先日、久しぶりに上海の総合病院に足を運んだ。数カ月前に患ったぎっくり腰がなかなか治らず、レントゲンを撮ってもらおうと考えたからだ。
上海の病院は人が多い。それは決まり切っているので、覚悟はしていた。一方、コロナ禍で病院に来るのを控える人もいるのではないかとも思っていた。だが、その期待は見事に裏切られた。
中国で病院に行くのは気が重い。半日がかりになる覚悟が必要だし、病気で気が滅入っているところに病院に行くことで、さらにストレスがたまる。
一体なぜ中国の病院ではストレスがたまるのか?
今回は、けっして患者に優しいといえない中国の病院の実状をお伝えしたい。