eMAXIS Neo

 低コストなインデックスファンドにもかかわらず、「自動運転」「VR」など先進的なテーマに投資できる投資信託『eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)』シリーズ。1年間で2倍以上に値上がりした銘柄もあり、投資家の注目を集めています。本記事では、eMAXIS Neoシリーズ全9本を比較するとともに、組み入れ銘柄やパフォーマンスをチェックしていきます。

AIを活用したテーマ型インデックスファンドシリーズ

 三菱UFJ国際投信が運用する『eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)』は、AIを活用したテーマ型インデックスファンドシリーズです。ファンドは全9本あり、いずれも先進的なテーマに投資するのが特徴。「宇宙開発」「遺伝子工学」など、ニッチなテーマを取り扱うファンドがあるのも魅力です。

 購入時手数料は無料で、信託報酬は年間0.792%。インターネットやヘルスケア、ロボティクスなどアクティブ運用のテーマ型ファンドは2%前後の信託報酬がかかるものが多く、テーマ型ファンドのなかでは、かなり低コストな部類といえるでしょう。

 eMAXIS Neoが連動を目指すのは、米Kenshoテクノロジーズ社がAIを活用して作る指数です。AIが数百万ページ以上にも上る資料を自動で読み込むことで、テーマと関連する銘柄を自動で選び出しているそう。一般的なインデックスファンドとは一線を画す、アクティブ運用色の強い投資信託といえそうです。

eMAXIS Neoシリーズのパフォーマンス
eMAXIS Neoシリーズのパフォーマンス2018年8月6日~2021年2月15日。ロボット、遺伝子工学、宇宙開発は2018年8月6日設定、ドローン、ナノテク、VRは2018年12月3日設定、自動運転、フィンテック、ウェアラブルは2019年5月28日設定。三菱UFJ国際投信の資料を基にMonJa編集部作成

eMAXIS Neoシリーズ一覧

  基準価額 純資産
(億円)
過去1年の
騰落率
2020年の
騰落率
自動運転 29,983円 223.82 126.5% 108.07%
バーチャルリアリティ 28,830円 67.53 116.7% 68.93%
ウェアラブル 23,389円 21.57 80.3% 64.57%
ナノテクノロジー 21,988円 55.04 112.1% 63.79%
遺伝子工学 15,236円 18.35 59.0% 41.40%
フィンテック 15,148円 13.8 35.8% 33.17%
ドローン 16,995円 23.13 50.8% 28.30%
ロボット 12,889円 10.30 21.2% 13.13%
宇宙開発 12,071円 14.91 0.1% 0.55%

2021年1月29日時点。月次報告書を基に編集部作成

 eMAXIS Neoシリーズの各ファンドのパフォーマンスを比較すると、なかでも「自動運転」「バーチャルリアリティ」「ウェアラブル」「ナノテクノロジー」の4本が好成績を収めていることがわかります。

 2020年のナスダック総合指数の騰落率は43.6%でしたが、上記の4ファンドはそれを上回るパフォーマンスを上げました。『eMAXIS Neo自動運転』に至っては、「2020年で2番目に値上がりした投資信託」としてニュースサイトで取り上げられたことも!

 そこで以下では、eMAXIS Neoシリーズの「自動運転」「バーチャルリアリティ」「ウェアラブル」「ナノテクノロジー」について、さらに詳しくチェックしてみたいと思います。