低コストなインデックスファンドにもかかわらず、「自動運転」「VR」など先進的なテーマに投資できる投資信託『eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)』シリーズ。1年間で2倍以上に値上がりした銘柄もあり、投資家の注目を集めています。本記事では、eMAXIS Neoシリーズ全9本を比較するとともに、組み入れ銘柄やパフォーマンスをチェックしていきます。
AIを活用したテーマ型インデックスファンドシリーズ
三菱UFJ国際投信が運用する『eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)』は、AIを活用したテーマ型インデックスファンドシリーズです。ファンドは全9本あり、いずれも先進的なテーマに投資するのが特徴。「宇宙開発」「遺伝子工学」など、ニッチなテーマを取り扱うファンドがあるのも魅力です。
購入時手数料は無料で、信託報酬は年間0.792%。インターネットやヘルスケア、ロボティクスなどアクティブ運用のテーマ型ファンドは2%前後の信託報酬がかかるものが多く、テーマ型ファンドのなかでは、かなり低コストな部類といえるでしょう。
eMAXIS Neoが連動を目指すのは、米Kenshoテクノロジーズ社がAIを活用して作る指数です。AIが数百万ページ以上にも上る資料を自動で読み込むことで、テーマと関連する銘柄を自動で選び出しているそう。一般的なインデックスファンドとは一線を画す、アクティブ運用色の強い投資信託といえそうです。
基準価額 | 純資産 (億円) |
過去1年の 騰落率 |
2020年の 騰落率 |
|
---|---|---|---|---|
自動運転 | 29,983円 | 223.82 | 126.5% | 108.07% |
バーチャルリアリティ | 28,830円 | 67.53 | 116.7% | 68.93% |
ウェアラブル | 23,389円 | 21.57 | 80.3% | 64.57% |
ナノテクノロジー | 21,988円 | 55.04 | 112.1% | 63.79% |
遺伝子工学 | 15,236円 | 18.35 | 59.0% | 41.40% |
フィンテック | 15,148円 | 13.8 | 35.8% | 33.17% |
ドローン | 16,995円 | 23.13 | 50.8% | 28.30% |
ロボット | 12,889円 | 10.30 | 21.2% | 13.13% |
宇宙開発 | 12,071円 | 14.91 | 0.1% | 0.55% |
2021年1月29日時点。月次報告書を基に編集部作成
eMAXIS Neoシリーズの各ファンドのパフォーマンスを比較すると、なかでも「自動運転」「バーチャルリアリティ」「ウェアラブル」「ナノテクノロジー」の4本が好成績を収めていることがわかります。
2020年のナスダック総合指数の騰落率は43.6%でしたが、上記の4ファンドはそれを上回るパフォーマンスを上げました。『eMAXIS Neo自動運転』に至っては、「2020年で2番目に値上がりした投資信託」としてニュースサイトで取り上げられたことも!
そこで以下では、eMAXIS Neoシリーズの「自動運転」「バーチャルリアリティ」「ウェアラブル」「ナノテクノロジー」について、さらに詳しくチェックしてみたいと思います。