eMAXIS Neoウェアラブル

eMAXIS Neoウェアラブルのパフォーマンス
eMAXIS Neoウェアラブルのパフォーマンス2019年5月28日~2021年2月15日。三菱UFJ国際投信の資料を基にMonJa編集部作成

 「ウェアラブル」とは、「身に着けられる」という意味。身に付けるだけで1日の歩数や心拍数を記録できる腕時計や、メガネのように装着できる小型カメラなどが「ウェアラブル機器」の代表例です。

 三菱UFJ国際投信の調査によると、世界全体におけるウェアラブル端末の出荷台数は2020年で約4億台と推計されており、2024年には約6億台まで増加する見込みだそう。つい最近も、日本国内でApple watchを使った心電図の記録が可能になるなど、ウェアラブル分野に関するニュースを耳にする機会も増えました。

eMAXIS Neoウェアラブルの組み入れ上位銘柄
  銘柄 国・地域 比率
1 ビュージックス 米国 19.1%
2 フォッシル・グループ 米国 45.5%
3 アップル 米国 7.2%
4 アイリズム・テクノロジーズ 米国 6.6%
5 アルファベット 米国 6.6%
6 ガーミン スイス 6.5%
7 マシモ 米国 6.4%
8 STマイクロエレクトロニクス オランダ 4.6%
9 スミス・アンド・ネフュ― イギリス 4.5%
10 イマージョン 米国 4.3%

2021年1月29日時点。月次報告書を基にMonJa集部作成

 2021年1月末現在、『eMAXIS Neoウェアラブル』は15銘柄に集中投資しています。組み入れ比率第1位のビュージックスは、『eMAXIS Neoバーチャルリアリティ』にも組み入れられている、メガネタイプのウェアラブル端末(=スマートグラス)を作るメーカーです。

 ビュージックスのスマートグラスにはカメラやマイク、ヘッドホンが搭載されており、画像やメールをレンズ上に表示することが可能。音声で操作できるタイプなら、両手を空けたまま様々な作業ができるメリットもあります。

 スマートグラスの活用方法は多岐にわたりますが、例えば看護師が往診の際にスマートグラスを装着し、スマートグラスから送られてくる画像をもとに医師が遠隔で診療・指示を行うなどの使用法があります。海外ではコロナ禍における遠隔医療にも活用されており、今後ますます普及していくのではないかと期待されています。

eMAXIS Neoナノテクノロジー

eMAXIS Neoナノテクノロジーのパフォーマンス
eMAXIS Neoナノテクノロジーのパフォーマンス2018年12月3日~2021年2月15日。三菱UFJ国際投信の資料を基にMonJa編集部作成

 2018年12月に設定された『eMAXIS Neoナノテクノロジー』は、その名の通りナノテクノロジー分野にフォーカスするファンドです。これまでナノテクノロジーといえば、半導体や電子部品の分野で用いられるのが普通でしたが、近年では人体の中で治療や検査を行う「バイオテクノロジー製品」にも注目が集まっています。

 ほかにも、ナノテクノロジーを用いて軽量かつ強度の高い素材を開発したり、効率よく汚水をろ過したりといった取り組みも進んでいます。多岐にわたる分野で活用されている点は、投資テーマとしてのナノテクノロジーの魅力といえるでしょう。

eMAXIS Neoナノテクノロジーの組み入れ上位銘柄
  銘柄 国・地域 比率
1 ナノ・ディメンション イスラエル 17.7%
2 パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア 米国 13.1%
3 ビュージックス 米国 12.1%
4 KLA 米国 7.1%
5 ブルカー 米国 7.0%
6 サーモフィッシャー
サイエンティフィック
米国 6.4%
7 インジェビティ 米国 6.0%
8 アンジオダイナミクス 米国 5.6%
9 ネオフォトニクス 米国 5.2%
10 ルミネックス 米国 4.7%

2021年1月29日時点。月次報告書を基にMonJa編集部作成

 『eMAXIS Neoナノテクノロジー』の組み入れ比率第1位は、イスラエルの3Dプリンターメーカーであるナノ・ディメンションです。同社では3Dプリンターだけでなく、3Dプリンター用の「ナノインク」も開発しています。ナノインクとは、導電性の高い金属である銀や銅のナノ粒子を含むインクのこと。このインクを使って基盤に電子回路を書き込むことで、電子部品を作ることができます。

 ナノ・ディメンションのような、ナノスケールの素材を生産・活用する企業は増加傾向にあり、2020年現在、ナノテクノロジー市場は世界で700億米ドル超と推計されています。多くのナノテク企業がいまだ研究開発段階にあることをふまえると、市場は今後、ますます成長していくと期待できそうです。

 今回取り上げたeMAXIS neo以外にも、テーマ型のインデックスファンドシリーズはあります。「“アクティブ”なのに手数料が安い!? テーマ型インデックスファンドシリーズ3選」の記事で紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。