現金のリスク

 「預金なら安心」って本当なの? 「元本保証」って、実際に何を保障してくれるの? 実は、現金にもリスクが潜んでいるのです。本連載ではそんな「現金のリスク」を切り口に、お金のほんとうの価値を守るための資産運用について考えていきます。今回は、地球温暖化防止など社会貢献をテーマにした投資信託について考えます。

 皆さん、こんにちは! 寒い日が続きますね。筆者の故郷、富山でも35年振りに1m超えの積雪で、大変な豪雪になってしまいました。かんじき(東京の方はご存知ないですよね?)を履いての雪かきも、大雪の中、汗をかいての重労働です。

 そういえば、最近は夏になると「記録的な大雨」や「経験したことのない土砂降りだった」などの報道を見ることがあります。
 豪雪や大雨、これらは皆、地球温暖化の影響によるものなのでしょうか?

ファンドへの投資は「見えにくい」?

 さて、株式個別銘柄への投資経験が豊富な人も、投資デビューを果たしたばかりの方も、口をそろえておっしゃるのは「ファンドって、分からない!」の一言です。
 (以下、本稿では、投資信託のことをファンドと称します)

 では、ファンドの何が分からないのかというと、「価値(=基準価額のこと)が上下するのは分かるけど、どうして上がっているのか、ナンで下がっているのかが分からない」ということでした。

 特に、日経平均株価などに連動しないアクティブファンドに「分からない」とおっしゃる傾向が強いような気がします。
 もっとも、インデックスファンドでも配当貴族指数(第30回参照)TOPIX Core30(第31回参照)ですと、やはり「分からない」とおっしゃることでしょうね。

 確かに、株式個別銘柄でしたら、企業業績はもちろん、その企業や業界の話題、それにPERやPBRと呼ばれる指標もあります。ところが、ファンドはというと……。
 運用報告書や運用会社のサイトなどを見れば、ファンドの決算書や過去の基準価額の動き、それに分配実績などは載っていますが、株式個別銘柄の情報に比べると、ざっくりとしていますし、載っている情報は過去の実績がメインです。

「夢」の持てるテーマへの投資

 ということで、より「分かりやすい」「見えやすい」ファンドに投資する方法のひとつとして、少しでも「夢」の持てるテーマへの投資を検討することになります。具体的には、AIや自動運転などです。
 「夢」の持てるテーマへの投資は、実は、筆者は過去に書いたことがあるので、そちらを参考になさってくださいませ。

 自動運転やAIの「夢」に投資するのは是か非か?