パフォーマンスで選ぶなら『iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF』

 分配金利回りだけでなくパフォーマンスも重視するなら、ブラックロック・ジャパンの『iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF』が選択肢になるでしょう。

 同期間の騰落率がマイナス10%を超えるファンドも多い中、『iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF』はマイナス3.56%に踏みとどまりました。

 『iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF』が連動するのは、「MSCIジャパン高配当利回り指数」。日本の大・中型株を対象とした300~400銘柄から構成される「MSCIジャパン指数」の中から、配当利回りの高い30~100銘柄を抽出した指数です。

 単に配当利回りが高いだけなく、配当の継続性やROEなども加味して銘柄選定する指数であることが、好パフォーマンス要因の一つでしょう。信託報酬が0.2585%と、比較的低コストな点も魅力です。

 組み入れ上位銘柄は、パナソニック(6752)、トヨタ自動車(7203)、日本電信電話(9432)、伊藤忠(8001)、ソフトバンク(9434)など。ETFの分配金は2月と8月の年2回です。

低コストなのは『ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数』

 なるべく少ないコストで配当収入を作りたい! という人は、大和アセットマネジメントの『ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数』に注目。信託報酬は0.209%と低コストながら、分配金利回りは3.61%と、今回比較したETFの中でも相対的に高い分配金利回りを実現しています。

 『ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数』が連動するのは、「TOPIX高配当40指数」。東証一部上場銘柄の中でも特に時価総額と流動性の高い大型株100銘柄で構成される指数「TOPIX100」を母集団に、配当利回りの高い上位40銘柄を抽出した指数です。

 分配金は2月、5月、8月、11月の年4回。組み入れ上位銘柄は、トヨタ自動車(7203)、本田技研(7267)、東京エレクトロン(8035)、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など、分配金利回り1位の『NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信』と同様に金融系の企業が目立ちます。

REITや銀行銘柄にフォーカスしたETFにも注目

 今回は株式の配当にフォーカスしたETFを紹介しましたが、純粋にETFの分配金利回りのみを追求するのであれば、REIT(不動産投資信託)に投資するETFや、金融業界をテーマにしたETFも選択肢になりそうです。

 たとえば、銀行銘柄ばかりを集めた野村アセットマネジメントの『NEXT FUNDS 銀行(TOPIX-17)上場投信(1631)』の分配金利回りは10%を上回るなど、非常に高い利回りを実現しています。

 一方、いくら分配金利回りが高くても、それ以上に基準価額が下落してしまえばトータルでマイナスとなってしまいます。高配当ETFに投資する際は、過去の基準価額の推移や連動する指数の性質などもチェックし、値下がりリスクにも配慮した銘柄選定を心掛けると良さそうです。