コロナ禍の自己啓発は「オンラインツールの活用」が増加

 また、自己啓発を「行っている」回答者にその方法を聞くと、最も多かったのは「書籍や雑誌等を読む」というオーソドックスな方法で、68%となった。2位は「Webなどのオンラインツールの活用」で39.5%となり、「社内外の勉強会、セミナーへの出席」の32%を上回った。このことは、「オンラインツールの進化」と、「コロナ禍で集合型や対面型の教育の機会が少なくなっていること」が背景にあると推察される。なお近年、社会人の「リカレント教育」として、大学等の高等教育機関の活用が期待されているが、「大学・大学院・専門学校等の教育機関で受講」した人は4.1%と、少数であった。

オンラインでの自己研鑽、効果の程は?

 今回の調査では、Off-JTに関する設問で受講者の6割以上が「オンラインツールを活用した」ことが判明している。そこで、Off-JTあるいは自己啓発でオンラインツールを利用した回答者に、その効果を評価してもらった。その結果、「効果は高い」(16.8%)と「どちらかと言えば効果は高い」(46.3%)と、合計63.1%がオンラインツールの効果を実感していることがわかった。「効果は低い」(2.1%)や、「どちらかと言えば効果は低い」(10.5%)とする評価は約1割にとどまることからも、今後、教育の場においてオンラインツールの普及はさらに加速することが予想される。

 自律的なキャリア形成の重要性が増すなか、オンラインツールを活用するなど、新しい方法での自己啓発に取り組むビジネスパーソンも増えているようだ。社員一人ひとりがそれぞれのキャリアを見つめる機会を、企業としても提供することが重要になりそうだ。

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HRプロ編集部

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