(写真:アップルHPより)

 米アップルが新たな自社開発プロセッサーを搭載するパソコン「Mac」の新モデルを2021年春にも市場投入すると、米ブルームバーグが12月7日に報じた。

初の独自チップ「M1」の後継を開発中

 同社は今年11月に初の自社開発のプロセッサーを搭載したMacを3機種発表した。いずれも「M1」と呼ぶMac向けSoC(システム・オン・チップ)の第1弾を採用している。製品ラインアップは、薄型ノートの「MacBook Air」と高性能ノートの「MacBook Pro」(いずれも13インチディスプレー)、そして、デスクトップ型の「Mac mini」。

 だが、これらはアップルのパソコンとしては廉価な部類に入る。ブルームバーグによると、同社はM1の後継となる新チップを開発中で、より高性能のMacに搭載する計画だ。完成すれば、米インテル製チップを備える現行Macの性能をはるかに超えるパソコンになると、事情に詳しい関係者は話しているという。

 関係者によるとアップルは、MacBook Proの16インチモデルやデスクトップ型普及モデル「iMac」、高性能デスクトップ「iMac Pro」の新モデルを2021年の春~秋に発売する計画だ。

最上位モデル「Mac Pro」のCPUは32コアか

 前述したM1チップは、8つのCPU(中央演算処理装置)コアと最大8つのGPU(画像処理半導体)コアを搭載しており、それぞれ最大3.5倍と最大6倍高速。機械学習機能は最大15倍高速だとアップルは説明している。

 これに対し、開発中の新チップは12~20コアのCPUとなる見通し。同社はデスクトップ機の最上位モデル「Mac Pro」の新機種を2022年に発売する計画で、こちらは現在、32コアCPUのテストをしているという。