インドのデリーにあるモスク(資料写真/Pixabay)

(姫田 小夏:ジャーナリスト)

 インドと中国の互いに譲らぬ激しい対立に、台湾が絡んできた。

 インドの首都ニューデリーで、その状況を象徴するある事件が起きた。10月9日、在インド中国大使館の入り口近くで、“禁断のポスター”が掲げられたのである。

 ツイッターで拡散されたポスターの画像には、台湾の青天白日旗が印刷されていた。10月10日は台湾の双十節(建国記念日)だ。何者かが双十節を祝うポスターを、中国大使館付近に貼り出したのだ。

 ポスターの下の部分には「Tajinder Pal Singh Bagga が発行」という文字が見える。「Tajinder Pal Singh Bagga」という人物はインドの政権与党・BJP党に所属し、デリー地区で広報担当を務めていると言われている。一体何が起こったのだろうか。

ツイッターで拡散されたポスターの写真