「オンライン研修」のメリットは?

「オンライン研修」のメリットをここで4つ紹介したい。

(1)適切な人材育成
 場所による制約がない分、全国一律の研修を実施することができる。同じ内容の教育プログラムを同じ時間に受けるため、拠点間による教育の格差は生じにくく、適切な人材育成につながる。また、オンライン研修は自宅で受講できるため、産休中や育休中の社員への教育フォローも行える。

(2)時間や移動を気にしなくていい
 例えば、録画配信の場合は、参加者は無理にスケジュールを空けることなく研修を受講できる。また、オンライン研修は自宅で受講が可能なため、移動が発生せず、移動時間を気にしなくてもいい。

(3)コスト削減
 本社や研修施設で集合研修を実施する際、様々な場所から従業員が多くやって来る。オンライン研修に切り替えることで、交通費がかからないため、企業はコストを削減できる。また、これまで会場をレンタルして研修を実施していた企業は、その分の費用を抑えることができる。

(4)感染症のリスク抑制
 集合型研修では一ヵ所に多くの従業員が集まる。オンライン研修では、多くの人との接触を避けることができるため、感染症のリスク抑制につながる。

「オンライン研修」のデメリットは?

「オンライン研修」のデメリットはどのようなものがあるのだろうか。いくつかここで紹介したい。

(1)不向きな実践型研修
 グループワークやモノを使う実践型の研修は、オンライン上でのやりとりを考えると不向きと言える。オンラインでのコミュニケーションは1対1になりがちなため、グループワークでよく行われるディスカッションを行う際、受講者はやりにくさを感じるだろう。

(2)交流機会の減少
 集合型研修をオンライン研修に切り替えることで、従業員の交流機会は減少するだろう。例えば、リアル開催の研修で久しぶりに同期に会い、刺激をもらって仕事のモチベーションが上がるといったケースがなくなる。集合型研修の後によく開催される交流会もないため、従業員同士のコミュニケーションやネットワーク形成の機会も減少する。

(3)インプット機会の減少
 ライブ配信型のオンライン研修では、チャットを使って講師に質問をすることができる。ただ、質問の数が多い場合は講師がチャットを見逃すことがある。インプットの機会が減少することで、研修の理解度にも影響する。

「オンライン研修」は、教育格差の是正や移動時間の短縮、コスト削減、感染リスクの抑制といったメリットがある反面、オンライン特有のデメリットもいくつかある。ニューノーマルと呼ばれる時代にある今、多くの企業はテレワークとうまく付き合っていかないといけない。オンライン上で行われる人材育成は、これまで以上に増えていくだろう。オンライン研修を受講する側も開催する側も、非対面特有の懸念をいかに払拭していくかが、人材育成のポイントになるだろう。

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HRプロ編集部

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