現在の金利水準が影響する債券のインカムゲイン
債券の利子も、インカムゲインの一つです。債券の利率は、現在の金利水準を参考に決定されます。銀行の預金金利や住宅ローンの貸出金利など世の中の金利が高ければ、債券も高い利率になり、低ければ低い利率になります。
また、債券の多くは発行から償還(満期)まで金利が変わらない固定金利で発行されますので、発行時の利率で将来受け取れる利子(インカムゲイン)が決まります。
新型コロナウイルスの経済や生活への影響
新型コロナウイルスの経済への影響は、
- 工場や事業所の休業により、生産量が低下する
- 外出規制等により、デパートや衣料品店などの商業施設や飲食店など人が集まる施設が休業し、売上が低下する
など、多岐にわたります。
休業による従業員の解雇などで収入が減少すると、消費への悪影響もあります。米国や日本、EU諸国などGDPに占める個人消費の比率が高い国ほどその影響は大きくなるでしょう。
それ以外にも外出禁止の影響として、仕事面ではオフィス勤務者を中心にテレワークによる在宅勤務や、Zoomなどのアプリを活用したオンライン会議などが急速に増えています。生活面ではネットショッピングや食べ物などのデリバリーも増え、ワークスタイルやライフスタイルに変化が見られます。
新型コロナウイルスのインカムゲインへの影響
以下、株式やリートの配当、債券の利子への影響について考えていきます。
株式の配当は減少傾向
株式に関しては、欧米企業を中心に会社の売上・利益の減少や、社内に現金を残す動きから、配当を減らす方向にあります。景気回復のパターン(U字、L字)によっては低い配当水準が継続する可能性もあるでしょう。
景気回復のパターン
V字 | いったん景気の底を打ったら急激に回復するパターン |
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U字 | 景気の底を打ったあとしばらくその状態が続き徐々に回復するパターン |
L字 | 景気が底を打った状態のまま継続するパターン |