アリババクラウドは2020年6月、来年2021年3月末までの10ヵ月間で、世界で5,000人規模の技術者採用を目指すことを発表した。対象者は、ネットワークやデータベース、サーバ、チップ、人工知能(AI)など、各分野における技術者とのこと。企業のデジタル化の急速な需要に対応するため、大規模な雇用創出をはかり、より高度な技術開発の推進を目的としている。

急速なデジタル化ニーズに対応するため、クラウドサービス分野を強化

 かねてよりアリババクラウドは、クラウド技術やサービス構築を行うとともに、世界的なIT人材への投資も実施。最先端クラウド技術やデータインテリジェンス技術開発をリードすることを目標にしてきた。また、2017年には「マシン・インテリジェンス」、「ビジョン・コンピューティング」、「自然言語処理」、「ヒューマン・マシン・インタラクション」、「IoT」、「フィンテック」などの各技術分野における基礎的な研究に取り組むことを目的とした、DAMOアカデミーを設立。人材採用も世界規模で行っている。

 そのような中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、世界中のあらゆる分野でデジタル化推進のニーズが急速に高まり、今後1年でさらに加速すると予想される。これに対応するため、同社は今後10ヵ月間を目途として、世界で5,000人の技術者の雇用創出を目指す意向を示した。より高度な技術開発により、引き続き世界トップクラスのクラウドサービス提供を進めていくという。

 世界中でデジタル化の需要が高まる中、最先端技術の研究開発およびサービス提供に対応できる人材の確保は、今後さらに高まっていくだろう。

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HRプロ編集部

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