NYダウに手軽に投資する方法とは?

 このように、NYダウは時代に合わせて変化を続けています。それぞれの時代におけるアメリカのトップ30銘柄が選ばれ続けるわけですから、NYダウが上昇し続けるのはある意味で必然といえるかもしれません。

【図表3】NYダウの推移(月次、終値。1990年1月~2020年1月16日)
NYダウの推移

 上の図は過去30年のNYダウの推移です。2008年のリーマン・ショックでは急落に見舞われたものの、およそ5年で株価は戻りました。NYダウはこの30年で、10倍以上に値上がりしました。
(この間、日経平均株価は上がるどころか、35%ほどのマイナスとなりました)

 そんなNYダウに投資して、成長の恩恵を受けるためには、どうすればいいのでしょうか?
 主な方法は2通りあります。

① 投資信託

 NYダウの値動きに連動するように作られた投資信託は、多くの証券会社や銀行で買うことができます。投資信託なら積立投資が自動で行えるので、長期の資産形成に向いているといえます。iDeCoで活用するのも手です。

② ETF(上場投資信託)

 ETFは、株式と同じように売買する仕組みの投資信託です。投資信託と違って証券会社のみで扱っており、取引もリアルタイムで行うので、ある程度投資に慣れた人向きです。最大のメリットは、信託報酬が投資信託より低い傾向があり、長く運用するほど得られる利益が大きくなりやすい点です。

 もちろん、株式市場ですから先のことはわかりません。かつての日本のように、NYダウが暴落して、長い間低迷を続ける可能性もゼロとはいえません。その可能性を頭の片隅に置いたうえで、どれくらいのお金を投資信託やETFにつぎ込むかを判断するのが良いかと思います。