化粧品

企業が株主に対する感謝の気持ちを込め、配当金だけでなく自社製品などを送る仕組みが「株主優待」です。
「株式投資を始めてみたいけれど、何を基準に選べばよいのかわからない」という時には、株主優待を目当てに投資銘柄を選んでみるのもひとつの方法です。
さまざまな会社が株主優待制度を導入していますが、ここでは女性にうれしい化粧品のもらえる銘柄5選を、注目ポイント別に紹介します。

化粧品のもらえる銘柄5選
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※株価は2019年10月24日の終値
※優待額は、100株を3年未満保有していた場合に受けられる優待の価格を計算したもの。優待が複数から選べる場合は、最も高価な優待を選んだ場合で計算
※昨年度配当利回りは、昨年度年間配当実績を2019年10月24日の株価で割ったもの

「配当利回り」を重視するなら

「1株あたりの配当金」を「1株あたりの株価」で割った「配当利回り」は、その銘柄の配当金のお得さを表す数字です。
「より少ないお金で、より多い配当金をもらいたい!」
という人は、配当利回りを重視して銘柄を選ぶとよいでしょう。

ピックアップ銘柄①
ノエビアホールディングス(証券コード:4928)

「豆乳イソフラボンシリーズ」で有名なブランド「なめらか本舗」や、バラエティショップで人気のコスメブランド「excel」、皮膚科でも販売されている敏感肌ブランド「NOV」など、多くの人気商品を発売しているノエビアホールディングス(4928)。

2018年の年間配当利回りは、現在の株価をもとに計算すると3.2%となり、化粧品の株主優待がある銘柄のなかでも高い水準です。
株主優待の内容は保有株式の数によって異なりますが、いずれも自社製品がもらえる優待となっています。

ピックアップ銘柄②
ポーラ・オルビスホールディングス(証券コード:4927)

日本初のしわを改善する美容液「リンクルショット」を2017年の元旦に発売し、化粧品業界で一世を風靡した「POLA」や、化粧品通販で有名な「オルビス」などのブランドを抱えるポーラ・オルビスホールディングス(4927)も、3.1%と高い配当利回りです。

株主優待では、保有株式数と保有期間に応じて、自社製品と交換できるポイントが付与されます。
化粧品などのほかにも、同ホールディングスが箱根に保有する美術館のチケットがもらえるのが特徴です。

「優待利回り」を重視するなら

「株主優待の金銭的価値(価格)」を「株主優待を受けるのに必要な価格」で割った数字は「優待利回り」とよばれ、その銘柄の株主優待がどれくらいお得なのかを判断する指標になります。

優待利回りに注目して銘柄を選ぶことで、効率のよい優待株投資ができるでしょう。

ピックアップ銘柄③
ハーバー研究所(証券コード:4925)

スクワランオイルが人気のハーバー研究所(4925)の優待利回りは2.6%と、他の銘柄と比べて高くなっています。
優待の内容は、「自社製品の購入に使える1万円相当の割引券を進呈」。年に2回優待を受けることができるのも、うれしいポイントです。

少ない投資額で優待を受けたいなら

「株式投資で優待を受けたいけれど、投資に回せるお金が限られている……」
という人におすすめなのが、優待を受けるのに必要な最低金額の少ない銘柄です。

1株あたりの株価が安く、優待を受けるのに必要な株数の少ない銘柄を選ぶことで、少ないコストでも優待制度を利用することができます。

ピックアップ銘柄④
アイスタイル(証券コード:3660)

化粧品口コミサイト「アットコスメ」で有名なアイスタイルは、1株あたりの株価が717円程度、優待を受けるのに必要な金額が7万1700円ほどと、比較的安価な銘柄です。

加えて優待内容も、「アットコスメのECサイトや店舗で使える割引券」であるため、様々な化粧品を安く購入できる点が魅力的です。
株主優待制度を設けていない会社の化粧品であっても、アットコスメのECサイトや店舗での取り扱いがあれば安く買うことができます。

また、アイスタイルは優待利回りが21.5%とかなりの高水準。優待利回り重視の人にも魅力的な銘柄です。

メイク講座を受けたいなら

化粧品会社のなかには、化粧品の販売だけでなくメイクなどのレッスンメニューを提供している企業もあります。
そのような会社の株主優待を活用し、投資をしながらお得に女子力をアップするのもおすすめです。

ピックアップ銘柄⑤
ファンケル(証券コード:4912)

無添加化粧品が有用なファンケル(4912)が東京・銀座に構える店舗「ファンケル 銀座スクエア」では、化粧品を販売するほかに、メイクやスキンケアのレッスンも提供しています。
ファンケルの株主優待では自社製品以外にも、ファンケル銀座スクエアの利用券をもらう選択肢があるため、首都圏在住でプロにメイクを教わりたい人などにはピッタリの銘柄といえるでしょう。
ただし、ファンケルの株主優待は、基準日に保有期間が6カ月以上の株主のみが対象となるので注意が必要です。