「地中海のへそ」と異名をとるほど交易が盛んで、軍事的にも要衝だったマルタ。現在の首都バレッタは、16世紀に聖ヨハネ騎士団(のちのマルタ騎士団)によって建設されたもので、往時の姿をいまに伝えています。

 堂々とした聖ヨハネ大聖堂の正面です。

 聖ヨハネ大聖堂の堂内は、絢爛豪華さの極みと称えられるほど、優美な装飾が施されています。小礼拝堂に展示されている門外不出のカラヴァッジオ作「洗礼者ヨハネの斬首」は、必見です。

 首都バレッタの海岸にある「猫村」は、かつて漁師だった人たちの小さな番屋が残る区域です。リタイアした漁師さんたちが、ここで暮らす猫たちの面倒を見ています。

 このおじさんは、猫たちのために毎日、日の出とともに“出勤”してきます。

 キャットフードと飲み水を猫たちに与え、掃除をした後は、猫たちのための魚釣りです。