侍ジャパンが連勝 中田、筒香弾で2次R進出に前進

2017年3月、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールB、対オーストラリア戦に先発登板した際の菅野智之(2017年3月8日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI〔AFPBB News

 果たして「令和のジャイアンツ」はどうなるのか――。「球界の盟主」と呼ばれる巨人は平成の時代もプロ野球界を席巻。平成元年の1989年から平成30年の2018年まで12球団最多となる12度のリーグ制覇を達成した。昨今こそ低迷期に差しかかっているものの、新しい時代を迎えた今季こそは5年ぶりのリーグV奪回を果たし、「令和初王者」の称号を足がかりに再び王道をまい進していきたいところだろう。

メジャー挑戦の意欲を明言

 さて、その新時代に臨むジャイアンツで、令和の早々から去就が騒がれることになりそうなのが、エースの菅野智之投手だ。1日に本拠地・東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦に先発し、9回7安打1失点10奪三振の完投で今季4勝目を飾った。チームの令和初勝利に大きく貢献し、自身も通算100奪三振を記録。試合後のお立ち台では今季のチーム及び令和初完封を逃したことで開口一番「悔しいです」と満足していない様子だったが、貯金「7」で首位を快走するチームの原動力としてマウンドで躍動する姿は頼もしい。

 ここまで今季は2敗を喫しているとはいえ、気付いてみれば先発投手としてリーグトップタイの4勝と、きっちり白星を積み重ねている。2年連続で沢村賞を受賞した実力はやはりダテではない。そして、この日本球界を代表する無双エースの実力には海の向こうからも熱い眼差しが送られている。メジャーリーグだ。

 菅野の先発登板試合ではスタンドにメジャー各球団の極東スカウトが陣取ることも多い。ア・リーグ球団のスカウトは真剣な眼差しとともに菅野について「明日にでも、こっちに移籍してプレーして欲しい」と言い切る。