増える空き家と高まる東京の地価
日本では人口減少に伴い、空き家の戸数が全国各地で増えています。
平成25年住宅・土地統計調査結果(総務省統計局)によると、平成10(1998)年度は全国で576万4100戸だった空き家は平成25(2013)年度には819万6400戸と1.4倍になりました。
東京都だけで見ると、平成10(1998)年度の62万4400戸から平成25(2013)年度は81万7100戸で1.3倍と全国平均と同じくらいの推移で空き家が増えています。
空き家戸数の全国第1位の都道府県は東京都です。2位は大阪府で70万戸弱、3位は神奈川県で50万個弱です。
つまり、大都市圏ほど人口ボリュームが多いため、空き家戸数も多くなっています。
そのような状況の中で、東京オリンピックを控えて東京では新築マンションを含めて新たな建物が建設されており、近年地価が上昇しています。
東京都財政局財産運用部管理課が発行している『平成30年東京都基準地価格』(下図)を見ると、平成20(2008)年をピークにリーマンショック後下落していた地価は、東京オリンピック開催が決まった平成25(2013)年を境に上昇に転じました。