(文:鈴木崇弘)
最近、「タイガーモブ」(https://www.tigermov.com/)の企画に参加して、中国広東省・深圳(シンセン)市で学ぶ機会を得た(注1、本文末尾に記載)。同社はアジア新興国を中心に、25カ国・地域、約180件の海外インターンシップ求人情報を紹介。またその経験者の海外インターンシップコミュニティを形成し、既存の学校や組織にはない機会・環境を提供するユニークな組織である。
今回、学生・経営者・官僚・会計士・会社員などがメンバーに加わったグループに参加し、深圳で非常に面白く、興味深いことを経験できた。それらに基づいて、日本社会の今後について考えていきたい。
「深圳での1週間はシリコンバレーでの1カ月に匹敵する」
近年日本でも深圳への関心が高まり、多くの視察団などが訪れるようになっているが、まだまだ知られてはいない。まずはどんな街なのかというところから説明していこう。深圳は次のように呼ばれている。
「紅いシリコンバレー」「中国のシリコンバレー」「中国のシリコンデルタ」「ハードウェアのシリコンバレー」「製造業のハリウッド」「メイカーズのハリウッド」「ハードウェアもあり、シリコンバレーを超えた場」「クラウド深圳」「深圳での1週間はシリコンバレーでの1カ月に匹敵する」「世界最速で急成長した都市」「未来都市」etc・・・。
さらに最近の深圳を表現して、次のような言葉も挙げられる。
「中国初の特別経済区」「イノベーションの首都」「スタートアップ企業の発祥地」「製造業者のグローバル都市」「ワールドクラスの企業群」「『一帯一路』のイニシアチブにおける戦略的な軸」「広東-香港-マカオ・グレーターベイエリアのハブ」「環境に優しい街」・・・。
これらの言葉だけからも、この街に一度は行ってみたいという衝動に駆られるのではないだろうか。
◎新潮社フォーサイトの関連記事
・超急成長都市「深圳」で体験した「中国の現在」と「日本の未来」(下)
・霞が関に「政策立案」を任せるな
・本格的シンクタンクの創設を