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モノづくりもラグビーも、東大阪にある。

 大阪府大阪市。言わずと知れた大阪府の府庁所在地であり、日本有数の経済都市です。隣接する堺市と共に、大企業の本社が集中するエリアとしても有名ですね。ですが大阪市の隣に位置する東大阪市も、大阪府を語る上で欠かすことのできない中核都市のひとつです。

 政令指定都市でもある大阪市や堺市の影に隠れがちですが、東大阪市は技術力の高い中小企業が多く集まる「モノづくりのまち」。町工場の奮闘を描いた人気ドラマ『下町ロケット』では、東大阪市内の工場で製造された製品が撮影に使用され、話題を呼びました。市役所ではドラマの企画展示も行われ、市のブランド力向上に一躍買ったそうです。

 2019年には市内でラグビーワールドカップが開催されることもあり、今最も活気づいているエリアのひとつである東大阪市。その魅力に迫ります。

高い技術力を持った中小企業が集まる東大阪市

 2018年4月1日現在、東大阪市の人口は49万6720人(大阪府HP「大阪府の毎月推計人口」(月報)より)。これは大阪市、堺市に続いて第3位の数字です。また東洋経済『都市データパック』2017年版によれば、大阪市に本社を置く上場企業は362社、東大阪市は7社。これだけ見るとずいぶん差が開いているように感じるかもしれませんが、全国的には大阪市が第2位、東大阪市も814市区中54位と、東大阪市も健闘していることが分かります。東大阪市に本社を置くハウス食品は、全国的に知られる有名企業ですよね。

 さらに『都市データパック』で東大阪市のデータを見てみると、未上場の有力企業本社数は21社で全国32位、事業所数は2万5896事業所で29位。従業者数も24万1163人で37位という数字からも、東大阪市に多くの企業やそこで働く人々が集まっていることが分かります。

 それだけではありません。東大阪市は(事業所数4000以上の主要都市における)可住地1km2当たりの製造業事業所数で日本一を誇ります。「モノづくりのまち」というキャッチコピーは伊達ではないのです。