やぐらの周りには屋台があり、AI(人工知能)、AR/VRなど屋台ごとに異なる最新のデジタル世界を体験できる。屋台は可動式で、クライアントのニーズに合わせて入れ替えられる仕組みだ。
デモを展示する屋台には、日本らしさを演出するタンスを模したワゴンが設置された
やぐらの隣のオープンスペースでは、最先端技術を感じられる多様なイベントも開催される。
「例えば先日はクラシックコンサートを開催しました。ただし、普通のコンサートではありません。演奏家と観客の脳波を同時に測定し、音楽が人に与える影響を可視化すると共に、AIが音楽のような芸術にどこまで迫れるのかを考えるトークセッションも実施しました。人間の感性やコミュニケーションをどこまでAIに組み込むことができるのか、AIでは超えられない壁とは何かを探るために、こういった実験的な取り組みも行っています」
大きなモニターが設置されたオープンスペース。インスピレーションを得る広場をイメージしている
アイデアを生むのは五感を使うリアルな体験
さらに奥に移動して、デモエリアへ。ここには開発されたサービスの一部がデモとして展示されており、実際に見て、聞いて、触って、体験することができる。
複合現実技術を使った作業支援のデモ。アクセンチュア社員が自作し、近未来の工場のオペレーションを体験できる
「100枚の紙の資料より、リアルな体験に勝るモノはありません。人は五感を働かせることで、刺激を受けて新しい発想を生み出せるのです」
これらの体験からアイデアを形にし、コンセプトが決まって必要な技術が明らかになったら、その技術を持っている企業や組織などと繋がり、プロジェクトチームを立ち上げる。
工場の物理世界とシミュレーションの世界を繋いだデジタルツインのデモ
「そして、併設されている共創エリアでお客様と一緒になって新規のサービスや商品を仕立て上げて行きます」
その他、8階には、データサイエンスやセキュリティなど様々なデジタルテクノロジーの専門家が常駐するエリアも備わっている。
柱にはグラフィティのアーティスト、大山エンリコイサム氏が描いたアートも