品川駅東口付近。写真周辺は旧国鉄品川駅東口貨物ヤードだったエリアだ
品川は江戸時代には東海道の宿場町として栄えた歴史がある。旧東海道である第一京浜が通り、明治5年には日本で初めての鉄道が品川~横浜間に仮開業するなど、交通の要所としても発展を遂げてきた。隣接する田町には薩摩藩の上屋敷跡が見られたりと、街のそこかしこに歴史を感じさせる碑や史跡が残されている。
現在は高層オフィスビル、ホテル、大学、タワーマンションに昔ながらの飲食店や住宅街、水族館や映画館、神社や公園などの施設も隣接し、「働きやすさ」「暮らしやすさ」「観光の楽しさ」の要素を兼ね備えた万能エリアとも言えるだろう。
品川~田町エリアのオフィス街としての進化を探ってみた。
国内外へのアクセス向上で国際交流拠点を目指す品川
品川駅の港南口では、2027年の開業に向けてリニア中央新幹線の始発駅の工事が進められている。オリンピックイヤーの2020年には、JR田町~品川駅間に品川新駅(仮称)が暫定開業する予定だ。
開発途中の品川新駅(2018年4月撮影)
品川新駅予定地周辺の車両基地では、その一部を転用し複合市街地に再開発する計画が進行している。13.9haの敷地に高層ビル7棟を建築するというから、あの六本木ヒルズ(11.6ha)をしのぐ大規模開発が行われることとなる。