業績向上を目的とした組織改革や人材開発、リーダー開発の加速に向けてエグゼクティブ・コーチングを提供するコーチ・エィの「Coach's VIEW」から選りすぐりの記事をお届けします。
つい「なぜ」と問いかけてしまいたくなるが・・・。

(文:コーチ・エィ 栗本渉)

 期末面談の季節です。

 1年間の自分を振り返り、現在地を把握し、次に向かってもらう、そんな面談ができると効果的です。

 相手の内省をどう効果的に促進できるのか、それが本稿のテーマとなります。

 相手に、より深く内省して欲しい時、皆さんは、どのような問いを投げかけますか?

 例えば、下記のような問いを通じて、相手に考えさせ、内省を促そうとすることは、珍しくないかもしれません。

 なぜ、この評価になったと思う?
 なぜ、あの行動を取ったの?
 なぜ、そう考えるの?

 問われることで、改めて、自分について考えるきっかけになりそうです。

 しかし、ハーバードの研究チームは、これらの質問は、内省を促す上で、非常に「非効率的」であることを発見しました。

 要因は「なぜ?」という質問にありました。