中国公船4隻、尖閣沖の領海に侵入

尖閣諸島沖の領海に侵入した中国公船の「海警2502」。海上保安庁提供(2016年11月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Japan Coast Guard〔AFPBB News

 中国は今なお軍事手段による尖閣諸島の奪取を目指しており、米中戦争にまでつながりかねない軍事衝突の危険性をはらんでいる──米国議会の米中関係諮問機関が年次報告書でこんな見解を公表し、警告を発した。

 日本は、北朝鮮の脅威よりも切迫した国難に直面しているといえそうだ。

現在も高頻度で続く尖閣水域への侵入

 米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」は11月中旬、2017年の年次報告書を発表した。

 同委員会は、米中経済関係が米国の国家安全保障に及ぼす影響を調査することを主目的として2000年に設置された。以来、超党派機関として12人の専門家の委員(コミッショナー)を中心に活発な調査、研究活動を続け、その結果を議会と政府への政策提言として公表している。

 2017年度の報告書は全体で657ページに及び、米中二国間関係だけでなく、米国の国家安全保障に影響を与える同盟国の日本と中国との関係についても多くの章で言及している。