米国時間の12月6日、米グーグルが同国で電子書籍販売サービスを始めたと発表した。これに伴ってサービス名をこれまでの「グーグル・エディションズ(Google Editions)」から「グーグル・イーブックス(Google eBooks)」に変更。
同日から専用サイト「グーグル・イーブックストア(Google eBookstore)」を立ち上げており、世界最大規模となる300万タイトルの電子書籍を用意している。
新刊の価格は20ドル以下と他社サービスとほぼ同じ。現在は米国だけのサービスだが、2011年の3月までには米国外にも拡大するとしている。現時点で日本から書籍の購入はできないが、著作権の切れた無料書籍を入手することは可能だ。
他社とは異なる3つの特徴
グーグル・イーブックスは先行するアマゾン・ドット・コムのキンドル・ストアなどと同様のサービスだが、グーグルには他社と異なる特徴が3つある。
まず1つは、グーグルは専用端末を販売しないという点。米アップルの「アイパッド(iPad)」や「アイフォーン(iPhone)」、グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」搭載のスマートフォン、パソコンなど様々な機器で利用できるようにしている。
アマゾンもアイフォーンやアンドロイド端末向けにアプリを用意しており、幅広いユーザー層に向けて販路を広げている。しかしグーグルの場合はソニーや米バーンズ&ノーブルといった電子書籍リーダー端末にも対応しており、その対応機種の多さに特徴がある。
現在のところアマゾンのリーダー端末「キンドル(Kindle)」では使えないが、将来は対応するとしている。