「Moff Band」自らの健康をよりよい状態に保ち、働き方の多様化に対応

IoTスタートアップMoff社が開発・提供する「Moff Band」は、装着した腕を動かす事で様々な効果音を鳴らせる腕輪型のウェアラブルセンサー。

2014年10月に日本で、11月に米国で一般販売を開始し、“スマートトイ”として話題になった。

Moffは各方面の企業から出資や業務提携を実現し、活動領域を拡大してきた。Moff Bandと3次元動作認識技術を軸として、身体を動かすアクティブなゲーミフィケーションを活用したサービスをBtoB、BtoBtoCで展開している。

Moffは、高齢化が進み、働き方も多様化していく社会環境のなかで、自らの健康をよりよい状態に保ち生活することは重要なテーマと位置付け、ウェルネス分野に本格的な進出していく。

ユーザー単位での管理、身体・認知能力結果のダッシュボード機能などをワンストップで提供する「センサーを活用した健康・運動・リハビリ向けプラットフォーム」の健康・医療・介護事業者向け提供を2017年より順次開始していく。

2017年3月には、この「センサーを活用した健康・運動・リハビリ向けプラットフォーム」事業展開の強化を目的に、第三者割当増資による総額3億円の資金調達を完了したことを報告。環境エネルギー投資、三菱総合研究所、ツネイシキャピタルパートナーズを引受先としている。

ウェルネス分野においてMoffの動きが加速することで、健康に考慮した働き方改革が後押しされそうだ。

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「KIBIT」AIで新人社員の離職を防ぎ、定着率を高める人工知能エンジン

少子高齢化の日本では、今後働き手となる生産年齢人口が大きく減少していく。新卒社員の場合、3人に1人以上が3年以内には離職するといわれており、企業にとっては人材の確保と定着が大きな課題といえる。

医療事務関連サービスを展開するソラストは、AIを活用することで新人社員の離職を防ぎ、定着率を高めていくとしている。

この取り組みに使うのが、FRONTEOが独自に開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができる。

KIBITは、社員の面談記録のテキストデータを解析・学習し、不安や不満を抱えている傾向がある社員のコメントを、退職につながりやすい順にスコア化して表していく。これによりフォローが必要な対象者を効率的に抽出し、フォロー面談につなげることが可能となる。

今後FRONTEOは、KIBITを活用する領域のさらなる拡大を目指している。

不正発見などリーガル分野や、営業機会の発見情報の選別などビジネス・インテリジェンス分野、心の動きや行動傾向を読み取るヘルスケアなどにも応用できそうだ。

さらには、ソラストとの取り組みによって人事分野での活用機会を増やしていく予定という。

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