感謝祭が終わって米国は1年で最も消費が伸びるホリデーシーズンに突入した。例年通り小売業者は多くの顧客を引きつけようとツイッターなどのネットサービスで販促を展開している。
そうした中、今年はモバイルアプリケーションに注目が集まっていると米ウォールストリート・ジャーナルなどのメディアが報じている。
スマートフォンにダウンロードして様々な機能やサービスを提供するモバイルアプリには、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やゲーム、ビジネス、電子書籍などいろいろあるが、今、小売業者は有望なマーケティングツールとしてこれに期待を寄せている。
今年はスマートフォンが普及したことから、アプリを使ったショッピングが本格化しており、年末商戦の主戦場は「顧客の手のひら」に移りつつあるという。
忙しい米国人に人気の価格比較アプリ
販促に使われるアプリで一般的なものは価格情報を比較するもの。これらは店舗のチラシ情報を逐一表示したり、全米数万の小売店の在庫情報と価格情報を表示したりする。
商品のバーコードを携帯電話のカメラで撮影すると、取り扱い店舗の価格情報を一覧表示するというものもある。
米アマゾン・ドットコムなどのネット通販に対抗する、実店舗とネット連携の新たな試みとしてスタートしたのだが、顧客の受けがよく、今や手放せなくなっている人も多いという。
どの店で購入するか、あるいはどの店は避けるべきかをあらかじめ決められるこうしたアプリは、この時期買い物に忙しい米国人にうってつけというわけだ。