空から目線のドローンレース、世界王者は16歳の英少年

英イングランド西部ウィルトシャー州ランズベリーの公園で、一人称視点(FPV)ドローンを操縦するドローンレースの世界チャンピオン、ルーク・バニスターさん(2016年12月22日撮影)。(c)AFP/Ben STANSALL〔AFPBB News

 米国の市場調査会社、ガートナーがこのほど公表したドローン(小型無人飛行機)の市場に関するリポートによると、昨年(2016年)1年間における民間用ドローンの世界出荷台数は約215万台で、前年に比べ60.3%増加した。これが今年は同39.0%増の約300万台になるという。

市場規模、2020年に100億ドル突破へ

 また昨年における民間用ドローンの売上金額は約45億ドル(約5113億円)だった。これが今年は34.3%増の約60億5000万ドル(約6874億円)となり、2020年には、そのほぼ2倍の112億ドル(1兆2725億円)に達すると同社は見ている。

 ガートナーによると、民間用ドローンは個人の趣味用や産業用のいずれにおいても国や自治体の規制という障壁があり、これが市場成長を阻害する要因にもなっている。しかし、これまでのところドローン人気は衰えることを知らず、今後世界のドローン市場は急成長すると同社は予測している。

個人用はスマホの撮影ツールとして人気

 ただ、その状況は個人用と産業用でそれぞれ異なるようだ。

 例えば個人用は、スマートフォンに手頃な価格で追加できる、写真・動画撮影ツール、あるいは自撮りツールといった用途として、今後も引き続き人気が高まると同社は見ている。

 これらのドローンは一般的に、飛行距離や飛行時間が短く(5キロメートル、1時間以内)、高度も500メートルまでと制限されている。また機体の重さは2キログラムまでと軽く、価格は5000ドル(約57万円)未満のものが一般的という。