ランナーに向けた新モデル「アップル ウォッチ ナイキ+」誕生

今年10月に発売された「Apple Watch Nike+」(c)NIKE〔AFPBB News

 米国の市場調査会社、eマーケターがこのほど公表したウエアラブル機器の利用実態調査によると、米国における今年の推計利用者数は3950万人にとどまり、同社が当初予測していた6370万人を大きく下回る見通しという。

予測を大幅に下方修正

 これに先立つ昨年10月、同社は今年のウエアラブル利用者数の伸び率が60%になると予測していた。しかし最新のデータを分析したところ、そうはならず、わずか24.7%にとどまる見通しとなった。

 また今年の米国成人人口に占めるウエアラブル機器の利用者数比率は15.8%にとどまる見通し。この数値は2020年になっても20%程度で、大きな伸びはないと同社は見ている。

 その理由はスマートウオッチが当初予測していたような成長を遂げていないからだという。

 同社のアナリスト、キャシー・ボイル氏によると、米アップルが「Apple Watch」を発売する前からリストバンド型フィットネストラッカーがこの市場で最優位に立つ製品カテゴリーだった。

 消費者を対象に行ったアンケート調査では、ウエアラブル機器に対する消費者の興味は一貫して健康管理やフィットネス機能が中心で、そうした人々は価格に敏感であることも分かった。

 そして、その後Apple Watchをはじめとするスマートウオッチが登場し、健康/フィットネスにとどまらない機能を提供した。

 しかしスマートウオッチには、スマートフォンの機能と重複する点が多く、これぞと言う明確な利用目的がないという。スマートウオッチはその価格の高さも手伝い、期待されていたように急速な成長を見せていないと、ボイル氏は述べている。