米国の市場調査・コンサルティング会社、J.D.パワーがこのほどまとめた最新の調査によると、音楽ストリーミングサービスの中で最も顧客満足度が高いのは米アップルの「Apple Music」だという。
これは今年6~7月に、会員制音楽ストリーミングサービス(有料・無料)を過去半年間利用した米国人を対象に行った調査で、4482人から回答を集めている。
J.D.パワーは、音楽ストリーミングサービスについて、「機能/信頼性」「使いやすさ」「料金」「コンテンツ」「コミュニケーション(サービスに関する情報提供)」「カスタマーサービス」といった6項目について尋ね、同社独自の指標を用いて測定している。
アップルは3項目で他社を上回る
それによると、Apple Musicの総合評価点は1000点満点中834点で、2位のRhapsody(今年7月14日にブランド名をNapsterに変更)の826点を8点上回った。
この後の評価点はいずれも僅差で、3位にインターネットラジオのPandoraが825点で入り、4位はこのほど日本でもサービスが始まったSpotifyの824点だった。
J.D.パワーが今回調査を行った各社サービスの平均評価点は822点で、上記サービスはいずれもこれを上回っている。一方で、TuneIn(820点)、Amazon Prime Music(818点)、Google Play Music(818点)は平均を下回った。
これらのうち、総合首位のApple Musicは、「機能/信頼性」「コンテンツ」「使いやすさ」の3項目で他社サービスを上回った。総合2位のRhapsodyは「料金」と「コミュニケーション」が他社サービスを上回っている。
ユーザーを4タイプに分類
有料ストリーミングサービスを利用しているユーザーの総合顧客満足度は、無料サービスユーザーのそれよりも19点高かった。
この差は「カスタマーサービス」と「コミュニケーション」の項目でより大きく、それぞれ68点と45点の違いがあったという。