執筆をしている7月17日は、京都では祇園祭の山鉾巡行が行われ、大勢の観光客で賑わっています。
1カ月半ぶりに弊社本社(京都市下京区)に帰ってきた私も、少し祇園祭を楽しみました。祇園囃子を聞くと夏が来た! と感じます。盆地特有の暑さがある京都は、川床をはじめ、涼を感じさせる技を多く持っています。そして、2020年に向け、新国立競技場には夏のオリンピック、パラリンピックを涼しく観戦できる工夫がなされます。それら昔からの技と現代技術の対比も、いつか書いてみたいと思います。
さて、今回取り上げるテーマはドローンです。
ドローン(drone)とは、英語で雄のハチを指す単語で、そこから、「群体の一部(端末)」を表すようになり、4つの羽を持つヘリコプター「クワッドコプター」を主に指す言葉として使われるようになりました。
首相官邸の屋上にドローンが墜落しているのが発見されて話題になったのが、2015年4月。この出来事が、日本におけるドローン開発を完全に鈍化させてしまいました。その後、2015年12月、ドローン規制を目的とする改正航空法が施行され、わが国初のドローンを想定した本格的な規制がスタートしました。
その一方、広大な大地と技術を持つ中国やアメリカは、ドローン開発を積極的に推し進めています。ドローン開発の有名メーカーとしては、2006年に汪滔(フランク・ワン)が創業したドローン最大手の中国のDJIや、フランスのParrot、アメリカの3D Robotics(3DR)があります。