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史上最悪の暑い夏に?

 この5月、インドで国内史上最高気温となる51度が記録された。51度にもなったのは西部ラジャスタン州のファローディという街だが、この日はほかにも多数の地点で観測史上最高気温となった。

 今年のインド各地の気温は平年より3~5度高く、首都のニューデリーでは、4月以降、40度を超える日が続き、5月中旬の時点で少なくとも440人以上が熱中症などで死亡したという。

 これが温暖化の影響かどうかは不明だが、インドでは昨年も2400人以上が熱中症などで死亡したというから、今年だけの異常気象とは片付けられないのではないだろうか。

 そんななか、アメリカ航空宇宙局(NASA)が気になる警告を出した。4月の世界の気温と海水温が観測史上最高を記録したというのだ。

 今年4月の気温と海水温は1951年から1980年の平均と比べて1.11度上回ったのだとか。これまで平均を最も上回ったのは2010年で、その時は0.87度。それよりも高い今年は、観測史上最も暑い夏になる可能性が高いという。

 原因の一つとしてエルニューニョが考えられるものの、今年のものは過去最大規模というわけではなく、やはり、複合的な地球温暖化の影響が疑われている。

温暖化の影響で怪現象相次ぐ

 温暖化がいわれるようになってから久しい。何となく耳慣れてしまい、我々はその危険性に鈍感になりつつあるのではないだろうか。しかし、最近、また新しい異変が報告されている。