(ソウルより)
ここ数十年の間、中国の経済発展は群を抜いていた。他の先進国経済に見られる機関とは非常に異なる機関を保持しながら(共産党の仕組みである)、中国は、1980年から2015年にかけて、1人当たりの国民総生産(GDP)成長率として年平均8.7%を達成した。
その秘訣は、経済改革にあたって「石を感じながら川を渡る」という珍しい戦略であった。改革や成長を強化する政策が徐々に試され、施行され、適用された。
しかし、中国の経済発展は多くの意味で唯一無二であったが、その成長の実績は唯一無二のものではなかった。
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日本も韓国も同じように、経済の減速を経験するまでは、強い投資に支えられながら急速な工業化と輸出志向の政策を通じて経済構造を変えてきた。もし中国が今直面している困難(特に、急速に落ち込む経済成長)に向き合おうとするのなら、日本や韓国の経験を参考にしなければならない。