我が子の晴れ舞台の演劇会。下の子と一緒に観ていても、泣き出してしまうと、その場で観続けるのが難しくなりますが・・・? (写真はイメージ)

 前回(「『やってよかった』こうすれば辛くないPTA役員」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46946)は、PTA役員をやることのメリットについて焦点を当ててみました。では、PTAのお仕事の実態はどうなっているのでしょうか?

 今回は、PTAの仕事のIT化に焦点を当てて、探ってみたいと思います。

IT化できるのにされていない仕事の数々

 役員の仕事の中には、ITを駆使すればもっと手早く解決できそうなこともたくさんあります。

 例えば、幼稚園では誰に配布済みなのかが分かるようにするため、「児童へ配布するお手紙の右上に、児童の名前のハンコを押す」という仕事がありました。そのために、お母さん方が登園後に1時間ほど集まります。でも、Wordの「差し込み印刷機能」を使えば、5分ほどで右上に名前の印刷されたお手紙が出来上がっています。

 また、小学校の先生と役員間のやり取りは、メールではなく、職員室にあるPTAポストを使っています。そのため、毎日PTAポストにお便りがないかどうかチェックをしに、足を運ばなくてはなりません。職員室内にあるため、どの役員でも見られるわけではなく、特定の役員の仕事なのです。

 メールで連絡をもらえるようにしたり、メーリングリストを導入して、1つのメールアドレスに送るだけで役員全員に配信されるようにする──、そんなことすら小学校ではほとんど行われていません。