永遠に続く質問

――理論のゴールはどこにあるのでしょう?

ディミ 大昔、ギリシャなど古代からの哲学者たちは、論理だけを使って結果を出してきました。その後、数学が現れて物理学が現れて、私たちの文明、社会、技術を作り上げてきました。これは昔から今まで、努力の積み重ねでつながっています。

 大昔から今まで、「宇宙が何でできているか」「私たちはなぜここにいるか」のような質問が残っていて、答えはまだ出ていません。そこが人類全体の目的のように感じられロマンを感じます。

 この作品を通して、大昔から続いている質問に取り組む人間の脳の能力に魅了されてください。

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 私たちの遠い祖先から脈々と受け継がれた永遠に続く質問が、この作品に詰まっている。映像を見ながら、人間の知との格闘、人類のたゆまぬ努力に感動してほしい。

(*)本作品を監修した大栗博司氏(カリフォルニア工科大学カブリ冠教授、理論物理学研究所所長/東京大学カブリIPMU 主任研究員)が、4月19日の舞台挨拶に登場しました。大栗氏の挨拶の様子はこちらです。映像に「感動した」と語る大栗氏を動画でご覧ください。

 

(c)Miraikan

◎日本科学未来館ドームシアター新コンテンツ「9次元からきた男」
2016年4月20日(水)から公開中
特設サイト: https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/9dimensions/