ad:tech Tokyo(アドテック東京)は、デジタルプラットフォームを利用したマーケティングを、広告主、広告会社、メディア、ウェブテクノロジー企業がそれぞれの立場から考え、知見や情報、技術を共有するカンファレンスで、東京では今年で2回目の開催となる。

 10月28日、29日の開催日を前に、ad:tech Tokyo を主催する dmg::events のバイスプレジデント/テクノロジー/アジアパシフィック担当のポール・ベクリー氏に、今年のカンファレンスについて聞いた。

デジタル時代のマーケティングの最先端を共有する場

dmg::events ポール・べクリー氏/前田せいめい撮影dmg::eventsのバイスプレジデント/テクノロジー/アジアパシフィック担当 ポール・べクリー氏 (撮影:前田せいめい、以下同)

ベクリー ad:techはマーケティングコミュニケーションの今を浮き彫りにするカンファレンスです。東京で第2回目の開催となる今年も、ブランドマーケティングや広告、ウェブテクノロジーなどに関わるビジネスリーダーにとって、この分野の現状を把握する有意義な場となることでしょう。展示スペースを昨年の2倍にするなど、今回はさらに規模を拡大しています。

 私たちが重視するのは、来場した方がそこで何かを得られること、実際の仕事に活かせる内容と情報交換の機会を提供することです。そのため、カンファレンスの内容の決め方は通常の展示会と大きく異なります。

 そのプロセスを担い、各国のad:techを支えているのは、広告主、広告会社、ソリューションプロバイダー、パブリッシャー(メディア)という4分野の代表であるアドバイザリーボードメンバーです。

 彼らはそれぞれの立場から現状認識をぶつけ合い、共有している問題点を明らかにします。ad:techの最大の特長は、そんな徹底したディスカッションにより、最先端のトピックを、バランスよくカバーすることにあるのです。

ソーシャルメディアの活用など、旬のテーマを議論

 業界のトレンドとして昨年と大きく違うのは、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアへの注目度が大きく高まっていることです。

 消費者はソーシャルメディアを通じて、マーケティングにより大きな影響を与えるようになっています。そこにブランドマーケティングをどう適合させていくかが、大きなテーマの1つになるでしょう。