「電子計算機」が発達して「人工知能」になり、各種のセンサーも発達すれば、現存する多くの職種がお役御免になり、仕事を失うのではないか・・・。
そういった話をここ数回ほどしているわけですが、ここで「コンピューターに可能なこと」「コンピューターが苦手なこと」「コンピューターに絶対できないこと」を確認しておきましょう。
技術経営の見通しがよくなること、100%請合うことができます。
コンピューターに絶対できないことから考える
いま試みに、コンピューターに絶対できないことを考えてみましょう。
1 子供を作る
2 晩酌で一杯やる
3 落語を聴いて笑う
(思いつくままに書いているように見えるでしょうが、実はちゃんと考えて準備しています)
コンピューターはどこまで行っても機械で、生命体ではない。当たり前といえば当たり前ながら、この観点は実は重要な考察を導きます。
実のところ人工生命とか遺伝的アルゴリズムとか、生物学にヒントを得た情報科学は枚挙のいとまがありません。IBMのワトソンなどでも「学習」は重要なカギになっている。
ハッカーはウイルスを飛ばし、おかしな添付ファイルを開くとシステムがクラッシュしたり、様々な「感染」も引き起こす・・・。
なんて、生物の比喩を用いていると、どうしても計算機を擬人化して見やすくなってしまいますが、電子計算機は決して生命体ではありません。
では生命とはなんなのでしょう?