以上。メリットはそれだけです。
大昔は「ずっと家にいる専業主婦が役所に行ったり銀行に行ったりできて便利」というメリットもあったのかもしれませんが、今は時代が違います。オンラインバンキングが普通ですし、役所も土曜も空いています。そもそも、奥さんが専業主婦であることが減っています。
資産全体をコントロールしたり投資をしたりということには、男性(役割的に“外の社会に出ている方”。女性が働いていて主夫なら女性です。お手数ですが全てそのように読み替えて下さい)の方が向いています。私を含め、金融機関に勤務している人の中には比較的、財布の紐を握る人が多いのですが、このあたりの意識が高いことの現れでしょう。
お小遣い制によるデメリット
デメリットの方はたくさんあります。一番、恐ろしいのは自分に対する前向きな投資ができなくなることです。予備校に通って資格を取ったり、高額セミナーに行ったり、起業準備や副業のためにシェアオフィスを借りるなどの投資を行ったりという判断が、自分でできなくなっていきます。相談して理解して下さる奥さんなら良いですが、費用対効果の説明を求められたりするともうダメです。高額セミナーの費用対効果なんて、説明できませんよ。
また、お金を自由にコントロールできないことでセルフイメージが縮小してしまうことも大きな損失です。自分ができることに大きく制限がかかり、そもそも起業をしたり、大きな仕事をしようという発想が奪われてしまいがちです。
本来は部下にお酒を奢ることも、時には必要でしょうが、自分の裁量でそういうことができなくなってしまうこと、さらにはそれができないと思い込んでしまうことが怖いのです。