ミシュランガイド東京2016、新たに1店が三つ星獲得

都内で開催の「ミシュランガイド東京2016」の発表イベントで、日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長(左から2番目)およびミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏(右)と記念撮影に臨む、三つ星レストランの代表者ら(2015年12月1日撮影)〔AFPBB News

 ミシュランガイド東京2016が発売された。掲載飲食店数は560、宿泊施設数は39。

 高級レストランガイドとのイメージがあるかもしれないが、今回、ラーメン店が初めて星を獲得、「コストパフォーマンスの高いレストラン」を示す「ビブグルマン」には、京都・大阪2016で、たこ焼き店も掲載されており、気軽に行ける店も少なくない。

 「そのために旅行する価値のある卓越した料理」とされ「最良の素材を使い、その料理法は芸術の域に達している」最高評価「三つ星」飲食店は1店増え13店。

 そんな三つ星レストランシェフの料理を「ミケランジェロのダビデ像に匹敵」と表現する『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏にようこそ~』(2012)の主人公は、名シェフのレシピ数百を暗記し腕も確かだが、こだわりが過ぎ、店をクビになってばかり。

三ツ星を維持するために・・・

 子供も生まれることから、仕方なくペンキ塗りの職に就くが、老人施設での仕事中、厨房に入り料理、たまたまそれを口にした三ツ星レストランの名シェフにスカウトされる。

 しかし、テレビ番組を持つ名シェフも、新メニュー開発に頓挫、経営者とも対立し、三ツ星評価が維持できなければ店を去らなければならない窮地にある。

 さらに、やがてやって来る調査員は伝統料理を嫌い、分子料理信奉者と聞いた2人は・・・という三つ星維持の厳しさを笑いで包んだドタバタコメディである。

 一方、『はじまりは5つ星ホテルから』(2013)の主人公は、5つ星ホテルのサービスを評価する側のアラフォー女性覆面調査員。

 ミシュランガイドにも「調査員は、一般の客に提供される料理やサービスの質を評価するため、定期的に匿名調査。その後、より詳しい情報を得るため名乗ることもある」旨、記載があるが、主人公は、その言葉通りの行動を、様々な国の5つ星ホテルで見せてくれる。

 ちょっとした汚れを、スタッフの仕事ぶりを、笑顔、態度、言葉、身なりを、部屋で、レストランで、ラウンジで、プールで・・・。