米国のブランド別顧客満足度調査が今年も発表された。
これは米ミシガン大学の教授が開発したACSI(米国顧客満足度指数:American Customer Satisfaction Index)という指数を使った耐久消費財の調査で、同名の民間団体が毎年7万人の米国人を対象に聴き取り調査を行っている。
米国では消費者支出が経済全体に及ぼす影響が非常に大きい。また高い顧客満足度が消費の伸びにつながることから、重要な経済指標として毎年注目されている。
アップルがダントツの1位に
これによると、米アップルの指数が100点満点中86点となり、過去最高を記録した。同社の指数は前年から2%上昇しており、これでアップルは7年連続してトップを維持している。
タブレット端末の「アイパッド(iPad)」をはじめとするアップルブランドの満足度は、競合企業から9ポイント以上引き離しており、この得点差はどの業界にもないという。
その理由は、イノベーションと製品の多様化、充実した顧客サービスにあるとACSIは分析している。
アップルはこの4~6月期だけでも300万台超のアイパッドを販売しているが、一方でノートパソコンやデスクトップパソコンの販売も過去最高を記録している。アイパッド人気がほかの事業に影響を及ぼしていないことを示している。
今年の調査で興味深いのは、米デルや、米ヒューレット・パッカード(HP)の「HPブランド」、台湾エイサーの「イーマシーンズ(eMachines)」「ゲートウェイ(Gateway)」といったウィンドウズPCブランドがそれぞれ3~4%上昇し、いずれも77点になったこと。