東京都が次々にユニークな施策を打ち出して再生可能エネルギーの導入を進めている。
日本政府は「望ましいエネルギーミックス」として、2030年までに再生可能エネルギーの比率を22~24%程度まで拡大する目標を掲げている。震災前の10年間の平均は約11%だったので、今後15年のうちに2倍に引き上げようという目論見である。
国に負けじと再生可能エネルギーの導入を積極的に進めようとしている自治体の1つが、東京都だ。
東京都の目標は、「2024年までに東京の消費電力に占める再生可能エネルギーの割合を20%程度に高める」というもの。国よりもさらに早いペースで、20%の比率を達成しようとしている。2012年は再生可能エネルギーの割合が約6%だったので、約10年で比率を3倍以上に引き上げようという算段だ。
再生可能エネルギーの中で、東京都が特に力を入れているのが太陽光発電だ。分野ごとの個別目標として、2024年までに都内の太陽光発電導入量100万kWの達成を目指している。これは、2012年度と比べると約4倍の導入量にあたる。