米グーグルは9月8日、これまでよりも高速に検索できる検索エンジン「グーグル・インスタント(Google Instant)」を発表した。検索語を入力している途中でも単語を予想し、検索結果を次々と表示する。
2秒~5秒素早く検索できる
まずは米国サイト「Google.com」をはじめ、英国、ドイツ、フランスなど欧州6カ国のサイトに導入し、数週間から数カ月かけて世界のすべての地域に拡大するとしている。
新検索エンジンは、検索時間を短縮できるのが最大の特徴。検索1件にかかる時間がこれまでよりも2秒から5秒速くなる。「これはそれほどの進歩でないと感じるかもしれないが、全世界のユーザーで見た場合、1日分の検索で35億秒、1秒当たりでは11時間が短縮されることになる」と同社は説明している。
時間短縮を実現するのが「動的な検索結果」。これまではすべての文字を打ち込んだ後、検索ボタンあるいはキーボードのエンターキーを押して検索結果を表示させていた。新サービスでは、文字を打ち終えなくても、自動で検索結果が画面下に出てくる。
この機能を補助するのが同社の検索語予測技術。ユーザーが文字を入力していくと、予測される残りの文字をグレーのテキストで表示する。同時にプルダウンリストが現れて別の候補も表示する。途中でタイプをやめて、リストから該当する単語を選択すれば素早く検索できるというわけだ。また単語のすべてを知らなくても目的のものが見つけやすくなるとグーグルは説明している。