米ウォールストリート・ジャーナルによると、米アップルのウエアラブル端末「Apple Watch」の店頭販売がようやく始まったようだ。
オンライン販売限定で、供給問題に対処
同紙が現地時間6月17日にアップルの広報担当者に尋ねたところ、同日から世界9カ国・地域の直営店「Apple Store」で購入できるようになる、との返答があったという。
この9カ国・地域とは、米国、カナダ、日本、中国、香港、オーストラリア、フランス、ドイツ、英国。アップルは4月10日にこれらの国・地域でオンラインによる注文受付を開始し、同月24日に当初受注分の出荷を始めた。
Apple Watchは、iPhoneなどの同社のほかの製品とは異なり、オンライン注文のみ受け付けるという販売方法をとっている。
これまで顧客はアップル直営店や認定小売店などで製品を見たり、試着したりできたが、その場で購入することはできず、オンライン注文後、自宅に届くのを待たなければならなかった。
というのも同端末は当初から供給不足になることが予想されていた。
その理由については様々に報じられているが、ウォールストリート・ジャーナルの別の記事によると、Apple Watchの特徴である「Taptic Engine」と呼ばれるリニアアクチュエータに見つかった不具合が、出荷の遅れにつながったという。
これは、アラートや通知の際などに手首を軽く叩くような振動を与える部品。中国のメーカーと日本電産が製造を手がけていたが、中国メーカーの部品に欠陥が見つかり、日本電産が急きょ増産に対応することになったと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。