本記事は9月18日付フィスコ企業調査レポート(オプト)を転載したものです。
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ソーシャル広告や動画広告が好調、プライベートブランドへの集中投資などで一段の業績拡大を図る

 オプト<2389>は、eマーケティング事業の専業会社。インターネット広告業界では大手の一角を占める。2013年度からインターネット関連ベンチャー企業を投資育成する部門を新たに設置し、「投資育成事業」として展開している。

 2014年12月期第2四半期累計(2014年1月-6月期)業績は、売上高が前年同期比9.1%減の34,760百万円、営業利益が同353.1%増の4,264百万円となった。前期第2四半期からの電通<4324>との業務提携内容変更の影響で減収となったものの、投資育成事業においてホットリンク<3680>株式を売却したことで大幅な増益を確保した。

 今後の成長に向けて、同社では2014年を「投資の年」と位置付けている。今期は主にプライベートブランドへの集中投資、投資育成事業の強化の2点に取り組む方針。プライベートブランドへの集中投資については、(1)オムニチャネル、(2)動画、(3)ビッグデータ、(4)アドテクノロジー、(5)ソーシャルメディアを注力5分野として挙げている。とりわけ、プライベートブランドは粗利益率が高く、利益面の押し上げ効果が期待される。

Check Point

●第2四半期累計業績は株式売却益で大幅増益、注力分野への投資継続
●ソーシャル広告や動画広告が好調
●プライベートブランドへの集中投資、投資育成事業の強化に取り組む

会社概要

インターネット広告代理店として大手の一角、M&Aにも積極的

 同社は1993年創業のeマーケティング専業会社。インターネット広告代理店として大手の一角を占めている。M&Aにも積極的で、創業以来国内外のeマーケティング関連会社に出資、一部は子会社化している。事業セグメントは、広告・ソリューション事業、データベース事業、ソーシャル&コンシューマ事業、海外事業に加えて、2013年12月期より新たに投資育成事業が加わった。