AsiaX(アジアエックス) 2014年6月24日

 女性イスラム教徒のヌル・ナジュワさん(43歳)が昨年12月、靴店ハッピー・ウオーカーのベロシティー店で購入した靴に豚革が使われていることが分かり、全額払い戻しを店に要求している。購入の際、子牛の革を使った靴と店員は伝えていた。

 イスラム教の専門家によれば、豚の革を使用した製品の使用はイスラム教徒にとり罪ではないが、浄化の必要がある。

 ナジュワさんは購入してから半年の間、ほぼ毎日、この靴を使用してきた。幅広の靴で、扁平気味の彼女の足に合っていたという。

 ハリ・ラヤの祝祭を控え、ブオナ・ビスタのモールに最近、靴を探しに行ったところ、履いているのと同じ靴を見付けた。内容表示を見たところ、豚の革を裏打ちに使っていると書いてあり、ショックを受けたという。

 ナジュワさんは、この問題をより多くの人に知ってもらいたとの気持ちから新聞社に連絡した。

 ハッピー・ウオーカーのテオ店長は、豚革が使われていることは認識していなかったと語った。こうした苦情は同店で初めて。ナジュワさんが既に6ヵ月間使用しているため、半額払い戻しを申し出た。

 シンガポール・イスラム教委員会(MUIS)は、商品にどんな原料が使われているかの確認は消費する教徒当人の責任としている。

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