週刊NY生活 2014年5月3日488号
神奈川県大磯町にある児童養護施設「エリザベス・サンダース・ホーム」出身で米国在住者たちの初の同窓会が7月下旬、サンディエゴで行われる。カリフォルニア州在住のジリアン・クーキーさん=写真=が参加者を募っている。
同ホームは1948年、三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の孫娘である沢田美喜さん(1902~1980)が私財を投じ寄付を集め、岩崎家大磯別邸を買い戻して設立した。
主に米軍兵士を中心とする連合軍兵士と日本人女性の間に生まれ、親と暮らせなかった子供を引き受けた。差別や非難を受けながらも沢田さんが深い愛情で育てた孤児は約2000人おり、現在では、50~60歳代になっているといわれる。
クーキーさんは、寄付者第一号でホームの名前にもなったエリザベスさんが大叔母にあたる。ホーム出身者で養子縁組で米国に渡った人が多いことを知り、今回、同窓会を企画した。
現在、14人の所在を把握しているという。多くの参加を求めている。
参加希望・情報提供などは電話951・926・9285(Ms.Cookie)またはEメールelizabethsaundersreunion@yahoo.comまで。
(週刊NY生活・本紙記事の無断転載を禁じます。JBpressでは週刊NY生活の許可を得て転載しています)