北米報知 2014年3月20日13号
ワシントン州のジェイ・インスリー知事が17日、ワシントン州中南部のハンフォードサイトの除染作業に関する米エネルギー省の計画について不満を表明した。
17日付の地元テレビKING5によると、オリンピアで行われたアーネト・モニツ長官との会談後、「計画書は包括性がなく、数カ月にわたりワシントン州が要求してきたレベルにない」との声明を発表。
環境局を含めた州政府から、連邦政府に対し包括的な除染作業計画の作成へ要求を強める意向という。
ハンフォードサイトは第二次世界大戦のマンハッタン計画以降、1980年代後半まで続いたプルトニウム生産で土壌汚染が深刻化。巨額の費用を投じての除染作業は現在も続けられている。
現在は5600ガロンの高放射性廃棄物の処理方法に関する問題に直面している。廃棄物のタンクは使用期限を迎えており、2重構造のタンク内部では内層から外層へ廃棄物が漏れていることが確認されている。
除染作業は毎年20億ドルから30億ドルの予算が組まれ、今世紀半ばまで続けられる。
(N.A.P)
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